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 これは良いミステリ!(≧▽≦)

 読んでいけば今作がどこから着想を得て描かれたものなのかうかがい知ることができるのですけれど、しかしその「知識」という着想をきちんと自分の「物語」に転化させているところが素晴らしいです!
 そう、アイディアとストーリーは別物なのです!!


 そうした構想段階からの慎重さに加えて、序盤、冒頭から物語へと引き込ませるストーリーテリングが見事。
 展開ももちろんなのですけれど、なにより書き出し、一行目で持っていったカンジ。
 これほど力強い一行目って、ひさしく覚えていないわ~。


 んで、本編。
 女性の死体から首を切り落とし、渋谷駅ハチ公の足下へそえた青年が主人公。
 発見された生首で世間が騒ぐなか、彼は首を切り落とした女性の身体とそのあとも共に暮らし、まるで早く自分を見つけて欲しいかのようにふるまい続ける。
 彼の真意や如何に?

 ――というお話なのですが。
 この青年が「白石かおる」というあたりからして、人を喰ってるな~って(笑)。
 先述した大胆な犯行といい、そのあとの態度といい、つかみどころないことこの上なし。
 さらには事件が表面化するまでに彼を取り巻く社会ではいろいろな事態が起こり、その対応っぷりも悠然としているっちうか泰然としているっちうか、およそ人が考える「恐さ」というものに対して不感症なのではないかって疑ってしまうくらいに堂々としているのですよねー。

 トラブルに対して率先と取り掛かっていくからといって、勇気があるというのとは違うのですよね。
 そんな大層な使命感に燃えているわけではないのです。
 ただ目の前に立ちはだかるトラブルが気に入らないというだけで。

 そしてトラブルを解決したからといって鼻にかけるでもなし、ただ解決できて良かった、日常が戻って良かったって感じるくらいで。


 優しい人……。
 うん、優しい人、なんだと思います。
 ……んー、違うかな。
 ほかの人が「面倒くさい」とか「難しい」といって諦めてしまうこと我慢してしまうことを簡単には諦めきれない欲張りなだけなのかも(^_^;)。
 そうした気概が、あの犯行につながっていると思うのです。


 「なぜ犯人は罪を犯したのか」
 フワイダニットが明らかにされるクライマックスは、そんな彼の気持ちが十二分に詰まっていて狂おしくなります。
 さらにはそこから始まるラストまでの勢いたるや、エンターテインメントとしても面目躍如ですよ!
 止まるところを知りません!(≧△≦)


 そんな白石くんに不器用な接し方しかできない秘書室長の冴草さんもカワイー!
 白石くんのただ者ではない無軌道っぷりにハラハラしつつ、しかし先輩として導こうとしても一般論では丸め込まれない彼を苦々しく思ったりして、いつしか目を離せなくなっているという。


 推理ミステリとしての意外性、常識を越えての破天荒っぷりから感じる爽快感、そして微妙な距離感を見せるラブコメ。
 んもー、幕の内すぎます!(≧▽≦)

 白石センセはラノベ出身ということですけれど、最近は作品を出されていなかったのですよねー。
 んー、これは昔の作品も見てみたくなりました。
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