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 定年退職をはじめとする「第一の人生」に幕を下ろした「おっさん」たちが、「第二の人生」で手にした余暇の時間を身近な社会を守るために活かしていこうと自警団を結成して活躍するお話。
 ハッキリ言っちゃえば、本気モードの年寄りの冷や水(笑)。

 いやー、これはドキドキしたわー。
 そもそも「定年退職したオジサンたちが自警団を作って活躍する話」ってプロットが通って、それが面白い物語を展開させるなんて思いも寄らないですよ!
 たしかに有川センセには実績があるので期待するトコロはあったでしょうけれど、このプロットで通しちゃう編集部も編集部です。

 「おっさん」は人生が終わった姿ではない――って伝えてくる有川センセも大概ですけれど、編集部の先見の明にも脱帽(^_^;)。


 恐喝や痴漢、詐欺商法といった身近な問題を解決していく自警団。
 広い世界を守るのではなく、ご町内の平和を守ることしかできないと彼らもわかっています。
 その範囲で物語はもちろん進められていくのですけれど、しかしそれでも問題がひとつクリアされるごとに倖せになる人がいるってあたりがステキ。
 問題の大小は他人から見てどうこう言えるものではなく、抱えた当人にとっては世界が終わってしまうくらいに大問題なんですよね。


 で、そうした問題を颯爽と解決していく自警団が六十過ぎのオッサンってところがキモなのかなーって。
 これが血気盛んな十代の少年少女だったりすると、その無敵っぷりが鼻につくかもしれないので。
 そして結果だけを見て増長するかもしれませんしー。
 いい年したオッサンたちは、そうした部分を抑えるだけの人生を歩んできたのだと説得力を発揮しているのですよね~。

 うん、もちろん、そうした人生の機微を学んでこなかったご老体も世間にはいるってことはわかってますけど。
 そこは有川センセらしい善性に包まれているっちうか、物語アプローチなんだって理解します(^_^;)。



 そんなオッサンたちの活躍と平行して描かれる高校生の可愛らしい恋物語っぷりもサイコーです。
 ちうか、この要素が存在しているってだけで、ああ有川センセの作品だわってわかるっちう(笑)。

 祖父と父が「三匹のオッサン」という知己の仲である故に、知り合ってからも微妙な距離を保たざるをえないワケですけれど、そうした軽い障害は恋のスパイスにしかならないですよね~(≧▽≦)。
 そうでなくても二人とも「よい子」なんですし、みんなの顔をつぶしてまで盛り上がるようなことはしないワケで~。


 「三匹のおっさん」たちはさすがにもう六十歳を超えてくる年齢なので人間としての成長は大きくは望めないとわかります。
 今作での活躍は、オッサンたちがそれまでの人生で培ってきた技術や経験でもって立ち回っているだけに過ぎないワケで。
 例えるなら、クエストをクリアしてもオッサンたちに経験値は入っていない……と思うのです。

 で、も!

 オッサンたちに使われた孫や子、そしてご町内の皆様がたにおかれましては、クリア経験値がちゃんと入ってレベルアップしていっているのがわかります。
 清一さんの孫の祐希の成長っぷりったらハンパ無いわ(^-^)。

 良い先達が身近にいれば、そしてそれを受け入れる度量があれば、若い人の伸びしろはこれほどに鮮やかなものだと示してくれてます。
 高齢化社会へ向かう日本において、こうした表現や描写はとても大切なことだと思うのです。



 いまの社会が抱える問題を、いろいろと考えるトコロがありました。
 んでも、それ以上に爽快さと痛快さを楽しめた、極上のエンターテインメントでした!(≧▽≦)
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