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 前巻ラストで綺麗にまとまっていたので、続くこの巻ではどう話が広がるのかな~……と思って読んでみたら、広がりはしなかったという。
 「な……何を言ってるのかわからねーと思うが」な心境でしたよ、最初は。

 つまり――。
 1巻ではいろいろあって都大会決勝で因縁の相手を破り、エピローグで簡単に部員全員の将来を見せてくれたのですがー。
 2巻ではその都大会決勝からスタートしているのですよ。

 因縁の相手を破って出場を果たした全国大会……というのはたしかに面白く描けるものだとは思うのですけれど。
 しかし彼らの将来まで示してありながらその間に差し挟むようなやり方って有りなのかなぁ……と疑問に思ってしまったのですよー。

 『1』とタイトルに銘打たれていたのだから『2』のことが念頭にあったであろうことは想像に難くありません。
 で、『2』をこのような形で進めるのであれば、あのエピローグ的な演出は不要だったなー、と思います。


 しかも今巻で描かれるT高の活躍というのがまたパッとしないカンジで。
 初の全国大会となったウィンターカップは2回戦敗退。
 最後の夏は都大会予選4回戦敗退。
 う、うーん……。
 彼らは彼らなりに良くやっていますしその様子も描かれているのですけれど、その結果がこれでは物語的なカタルシスが無いような……。
 「世の中そんなに簡単なものじゃない」って現実的な命題を与えられているのかもしれませんけれど(加えて、それでも努力する姿は美しい……ってか)。


 更に言うとこのラストゲームとなった試合。
 主人公は情より勝負にこだわって「二年生」より「一年生」をコートに送り出すのですよね。
 しかしコート上には自分が目立つことしか関心の無い「三年生」がひとりのさばっているのです。
 これは筋が通らないと思いました。



 部分部分、ある瞬間の要素を切り出せば「良い話」を演出しているのですけれど、全体の構成から細部の心情まで、トータルで見るとずいぶんと整合性の取れない部分が多々ある気がします。
 なんちうか……切り出した個々の場面を、あとになってからつぎはぎしているような印象を。

 それは場面転換の早さにつながっていますし、多彩なシチュエーションを盛り込めることにも役立っているので、この描き方を否定するものではありませんけれど……。
 それでも、なにかを伝えるというのであれば、もっと重みをカンジさせて欲しいなぁ……と思ったのでした。
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