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 横浜駅西口の一角を舞台に生きる若者たちの日常を追っていくうちに、やがて小さな事件が西口ビブレ前広場の存亡をかけた戦いにつながっていくという――。

 横浜は横浜でも、開発が進む赤レンガ界隈や賑わいの中心の伊勢佐木町とか山手でなくて、よりよって西口、しかもビブレ前ってチョイスが渋いわー!(笑)
 横浜って呼称は全国区ですけれど、あそこは完全に地元密着型な場所なんですよねぇ……。
 混雑っぷりはハンパ無いのですが、決して観光客が来るような場所ではないという。
 あと、先端を行くオシャレさんも(^_^;)。


 そんな場所をこうして作品の舞台にしているワケですけれど、それ故に今作への評価はその場所への思い入れの差によって違ってくるのではないかなー、と。
 横浜の下町具合をリアル寄りで描いているのですが、しかしそれがまたなんだかウソくさくなってしまっているという……。
 いや、ホントに横浜の裏側(地元)ってこんなカンジなんですって!(笑)


 本編はそこに生活の一部(大部?)を置く若者を中心とした連作短編。
 ティッシュ配りのお姉さんから始まって、車でサンドイッチを移動販売しているお兄さんに、カラオケの店員、発展途上のヘアスタイリストに路上ライブを行っている無名の芸人。
 横浜で生きる人たちの人生が、あの場所で交差しているんですよね~。

 人ひとりの人生は線で描かれるものだとしたら、そんな線が網の目のように絡まり合っているのがあの場所だと言えましょう。
 たった1点でしか交わらない人生だとしても、その出会いが物語を紡いでいっているという。
 たぶん、きっとそれが社会ってものなんだなぁ……って思います。


 なかでも好きなのはティッシュ配りのお姉さんのお話と、カラオケの店員さんと女子高生の交流のお話かなー。

 前者は現状における未来への閉塞感に悩みながらも、しかしその場で全力を尽くすことへの思い切りの良さが好感。
 難しく考えて「自分はこんなもんじゃない」と腐ってみても状況は変わらないワケで。
 だったら、いまいる場所でいちばんを目指そう!って、すごくわかりやすいわ~。
 何かの答えになっているワケではないですし、それが最良というワケでもないのですが、生きるってことは考えているだけではダメなんだって思えてきます。

 後者は生き方が不器用なふたりの交流が微笑ましくて。
 世間一般的な人間像としては欠点が多いふたりでも、当人はそれを実のところ苦にしていないという。
 むしろ世間の目を気にせずに自分なりの生き方のリズムを見つけているだけに、その姿勢には余裕すら感じてしまいました。
 だからといってふたりの人間性に欠けている部分があるわけでもなく、義理人情や善悪観については人並み以上に持っていますし守っています。
 さらにはその感性が呼べばすぐさま行動することも辞さないという決断力もあって。
 こちらでも考え方が人の価値を決めるのではなく、行動がその人の価値を決めていくのだなぁ……と。


 全てのお話が最後に繋がっていますけれど、その関係性はあまり強くなくて、その事件性についてはお仕着せ感を覚えなかったわけではないのですがー。
 あの広場を巡る一連のお話としては、まぁ、十分にアリでしたでしょうか。
 最後、オールスターキャストで展開されていくのは、サービスだとわかっていても嬉しいところですし~(^ω^)。



 あー。
 あの猥雑とした雰囲気に飛び込みたくなったー……という読後感でした(笑)。
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