本やアニメの感想と、日々のつれづれなることを~。
プロフィール

鈴森はる香

Author:鈴森はる香
独断やら偏見やら、感想と妄想が入り交じるサイトです。
Twitter

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
リンク
カテゴリー
月別アーカイブ
ブログ内検索

RSSフィード
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 せ、セリアーナ……!?
 林センセの一連の物語軸において、ことにこの『ミスマルカ』シリーズは視点が異なるように感じて戸惑うことも少なくないのですが。
 長谷部の名を冠いただく人物が描写上「敵」と目される帝国にいたり、鈴蘭の存在や掲げた理念がもはや形骸化してしまっているゼピルムとか、『マスラヲ』の頃からいろいろとあってこの時代になっているのだなぁ……とは理解していたのですが。
 しかし彼女がこのような立場で現れるとは、作中での時代の流れをことさらに感じずにはいられません。


 時代とともに変わるものもあれば変わらないモノもあって。
 世の中が綺麗事だけでは済まされないってことはもう、どんな時代、どんな世界背景であっても変わらないんですね、きっと。

 我が国では「民主主義」という制度が理想型であるかのように教育されていると思うのですけれど、政治や制度の暗部も併せて伝えずに、ただそれが生まれた歴史背景をもって正しさを伝えているような気がしてなりません。
 求める頂も欠点を受け入れる覚悟も無く、それを形式として受け止めるだけであるなら、システムは数値をはじき出す以上の意味を持ちません。

 であるからことマヒロ王子は――
「何が民主主義だ……、くそくらえだ…………!」
 ――と叫ばずにはいられなかったのでしょう。


「命令だ。もう一つ言えば、君は実際に大統領やマヒロ王子と行動を共にしていた。かつ、この数日は不満を抱えていたようだったので勝手に調べられても困ると思い、釘を刺したかったまでだ。真実は話した。文句があるなら今ここで、何なりと私に言いたまえ。ただしそれ以外の誰にも言うことを許さん」

「では先ほど言わせていただきました、長官。くそくらえだ。議場で同じ言葉を叫んだというマヒロ王子が、愛おしいほどにです」



 あるいは政治について学んでいたマヒロ王子のほうがまだ救いがあったのかもしれません。
 与えられるだけの側、考える立場にすらなかったカトレアなどのほうが失望が大きかったかもしれないと思うと、正義なんてものを信じる気にはなれません。

 作中でもセリアーナが言葉にしていましたが、やはり普遍の正義なんてものはあり得ないのかなーとか思います。
 誰かの正義は必ず誰かと衝突するわけで。

 その正義が間違っている!なんて言うヒマがあれば、正直にその正義にガチンコ勝負を挑みかかっていくほうがナンボかマシ。
 話し合いが許される部分があるのかもしれませんけれど、譲れることができるようなら、その正義は所詮譲れる正義なんですよ、きっと。
 そんなもの、正義じゃない。


 林センセの作品は、通り一遍の正義論なんて語る価値すらなくて、譲れないモノを賭けた戦いの物語であることは一貫しているなぁ……と思う次第です。

 ああ、でもしかし。
 どの作品を描こうとしても、結局はひとつのところへ戻ってしまう世界の幅の狭さはそろそろ不安に思うトコロです(^_^;)。
 睡蓮とヒデオのお話はやるって言っていたのでわかるのですがー。



 ところで「ノエシス」って「ノエシス・プログラム」と関係があるんでしょうか?
 世界の在り方を問うてることから、なにか関係がるのかなーと思ってしまうのですが。
 でもそうなるとアウターの存在がいまどうなのかってことになるのかなー。
 うーん……。

 こうして考えることもシリーズものの面白みだとはわかっているのですけれども!(≧△≦)


スポンサーサイト
<< 『涙の種、笑顔の花』は誰を想う歌なのかな~と // HOME // 『伯爵と妖精 魔都に誘われた新婚旅行』 谷瑞恵 著 >>

管理者にだけ表示を許可する
この記事のトラックバックURL
http://maturiya.blog107.fc2.com/tb.php/862-f908a1cb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
// HOME //
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。