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 実際の不都合に目をつぶり、自身の存続にしか興味がない既得権益者。
 彼らの許されざる怠慢に対し戦いを挑んだドンキホーテのお話。


 ここで書かれていること、あるいは海堂センセが主張されることの全てを「そのとおりだ!」と簡単に受け入れられるにはわたしもとうがたちすぎていて。
 でも、少なくとも今の世の中にいつまでも不幸が蔓延し続けていて、その不幸を踏み石にしての倖せが限られた人にしか享受できないという状況を感じている程度には大人であって。

 結局、アタマの悪いわたしには、海堂センセもその敵も、どちらの「主張」が正しいと判断するには難しいのです。
 でも、現状を是としないことはわかるのです。
 であるとすれば、その現状に向かって戦いを挑むことは正しいことだと思えますし、また戦わないということは理知的でも思慮深いことでもなくただ変化に対応できない臆病者でしかないと思うのです。

 もし仮に、現状が「輝ける世界」であったとしても。
 それでも更により良い世界を求め、挑み、戦い続けることに、なんの罪がありましょうか。
 いまが最高に良いと思っていても、それを当然のものとしていつまでも変わらない世界を望むことは、存在として罪なのではないかなぁ……。
 常に高みを望み続けてこそ、存在するに値するのではないかと。

 で、あるからこそ、医療の現場を変えたいという今作での彦根医師らの「主張」に諸手を挙げての賛同はできなくても「行為」には声を送りたい気持ちになるのです。



 現場の医師と後ろ詰めの官僚とで権利をぶつけ合う今作は、フィクションとノンフィクションの境界がかつてないくらいに曖昧で。
 んでも終盤、互いの立場をぶつけ合う弁舌シーンは圧巻だったわ~。
 欺瞞や偽善を鮮やかに打ち破っていく様は、アクション作品なみの疾走感と爽快感が。
 現実にここまでの論破が有り得るのか自信が無いので、その鮮烈さをもってしてフィクションであるなぁ……と思ってしまったくらいデス。


 医療の現場から離れた今作ですが、シリーズとしてはここまでをひとくくりにまとめる位置付けでもあり、また分岐点であるとも予感させる内容でした。
 シリーズ既作の内容について、ここで再び意味が与えられたっちうか光が当てられたっちうか。
 だからこそ次に繋がっていくのだなぁ……と思ったわけですけれども。

 姫宮さんは登場しませんでしたけれど、彦根先生のマリオネット、桧山シオン先生が姫宮さん以上に謎めいた存在で興味津々です。
 田口先生に会いたいけれど会わない方がいいだなんて、引き裂かれた恋人同士みたいじゃないですか!(笑)
 うわー、どんな人なのかなぁ(^_^)。



 今回もまたいろいろと勉強になりました。
 もし、もっと多くの人が今作に目を通すようなことがあれば、世界のどこかが少しだけでも変わるのではないかと思えるくらいに。


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