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 台詞回しや小道具レベルでのセンスが古いと思う!
 そのせいでところどころ現実感に欠いている部分を感じるのですけれど、キャラクターの相関関係や性格設定などは面白いと思います。

 中学ではスポーツに熱中していたのに高校に入って吹奏楽でフルートを始めた主人公の千夏ちゃんとか、中世的でモテそうな容姿なのに同性の教師に憧れているハルタとか。
 で、千夏ちゃんの片思いの相手もその教師なので、認めたくないけれど三角関係であると言えるあたりなど~。

 このふたりが「助手と探偵」役となって事件を解決していく様は、割れ鍋に綴じ蓋のようで似合っているのですよねー。
 んがしかし、恋ではライバルなふたり。
 どちらの抜け駆けも許さない緊張感があって、単に依存している関係ではないトコロが良いです。


 持ち込まれる事件にも「部員の少ない吹奏楽部へ部員を増やす」ということに関係していて、見事事件解決を果たした次の章ではひとり部員が増えているという展開も興味深いです。
 やぱし、こう、仲間が増えていくストーリーは盛り上がるもので!

 いちばん好きなのは、まだ部員ではないですけれど来年入学する後藤朱里ちゃんです!
 余命幾ばくもない無い祖父と喧嘩をするやんちゃさが!(笑)
 彼女が入部してくる来年以降のお話も見てみたいと思わせるほどに魅力的でした。


 そんな次第でジャンル「青春ミステリ」のうち“青春”の部分はひどく納得で○です。
 んでも残る“ミステリ”のほうは……。
 決して悪いものではないと思うのですよ。
 しかしそのどれもが「著者だけが知り得る知識によって事態打開される」タイプのミステリであったので十分な満足感を得られなかったのですよー!(><)

 超がつくほど特別な知識ではないのですけれど、やはりそれは日常の一歩先にある専門性をもった知識なのです。
 その知識に価値を見出したひらめきと、それをアイディアにして物語を作り上げる労力を否定するものではありません。
 んでも、最後に探偵役が「実はこういう知識がある」と披露するだけで解決するのは読み手に優しくないと思います。

 ……違うか。
 その知識が無ければ解けないような謎は、ミステリであっても推理ミステリでは無いのだと思うのです。



 表題作の「退出ゲーム」は叙述にもトリックを含ませてあったので読み応えを感じましたが、しかし全体のあり方は以上のようなものだったので「ミステリが明らかにされたときの爽快感」が十分では無いように思いました。
 「退出ゲーム」は推理作家協会賞の短編部門で候補作になったそうですが、では他の作品もそれに準じる出来であったのか、わたしは頷けません。


 キャラクターの造形や立ち回り、そして掛け合いなどは興味深かったので、今作がライトノベルの範疇で上梓されていればなぁ……と思わずにいられません。
 余計なお世話でしょうけれど……。

 他作では「ファンタジーとミステリを融合した独特の世界観」を表現されているそうなので、そちらへも手を出してみようかな~。



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