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 派手さは無いのですけれど、読み終えたあとでジワリくるものが。

 読み始めはジャンルが分からなかったのですよねー。
 そもそも以前、新聞の書評欄で見かけてタイトルをメモっていただけなので、内容とかさっぱりおぼえていない状態だったもので。
 で、読み終えたところでわかったのは、今作って推理ミステリだったのですね。

 推理ミステリっていったら殺人が起こった強盗があったり、なにか大きな事件があってその真相を探るというものがひとつのパターンだと思うのです。
 んでも今作はそうした大きな事件という派手さがなく、かといって日常ミステリまで偏りがあるのでもなく。
 不可解な出来事という意味での事件は確かに進行していっているのですけれども、それが解決されるべきものなのかまでは不明で。
 ただ読んでいく中で「何故なんだろう?」という意識だけが浮かんでくるという。


 推理ミステリに必要なことって、事件という大きな枠組みではなくて、些細なことであっても出来事を意識させることにあるのかなー、と。
 舞台仕掛けの大仰さではなく、小さくても読み手の関心を集めるような違和感……みたいな?


 もちろん今作は表題作を含めての中編が4編という作品規模も、そうした「大仰な事件」を扱えなかった理由になりましょうけれど。
 んでも、このくらいの規模の作品のほうが、最後で全てが明らかにされたときの爽快感、切れ味は鋭いような気がします。
 小さくてもカミソリは良く切れる、みたいなー。

 収録されていたどの作品も、その切れ味が良かったのですよー。
 しかも「なるほど!」と頷けただけでなく、どうしてそのような不可解な出来事が起こったのかという背景が明らかにされたことで、そこに小さな感動があるのですよねー。
 どの出来事も、人のちいさな優しさから生まれていたものなので。
 これは素晴らしい!

 大きなカタルシスはありませんけれど、読み終えての満足感はなかなかのものでした。


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