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 携帯電話だけがふたりを結んでくれる、たがいの平行世界で起こった殺人事件の真相を探る物語。

 ……って、ガジェット、古くない?
 「携帯電話」とか「平行世界」とか。
 2009年のいま、この作品を読むためのフックがわたしには見あたらないっちうか……。

 今作って青春恋愛モノでも学園モノでもなくて、単純に推理ミステリだと思うのですよ。
 そこにライトノベルらしい既存のガジェットを当てはめただけで。
 ゆえに「新しい才能に出会った」感動みたいなものを感じられなかったかなー。
 才能って言い方が大げさすぎるなら、もっとフランクに静月センセならではの物事の見方、考え方、センスって言ってもいいかも。


 もし今作が「平行世界」なんてファンタジーに逃げ込まずに、地球上の離れた場所に位置したふたりだけれども、そこは「全く同じ眺望に作られた街」である……といったアホみたいだけど真面目でスケールの大きい仕掛けを用意していたら、それこそ新本格の域に昇華できたのではないかと思うのです。
 難しいことだとはわかっていますけれどー。

 で、そうした仕掛けに新機軸を持ち込んでいないせいで、推理ミステリとしても青春恋愛モノとしても新鮮な印象を残さないのですよねぇ……。
 平行世界がどこまでも平行世界なら、そこにカタルシスは無いと思うー。


 出会うことは不可能ではない。ただ想像を絶するほどの覚悟が必要なだけ。
 その覚悟に、わたしは感動を覚えるのです。


 ラストシーン。
 青春の思い出を一ページ抱けたことを倖せと思うのか、過ぎ去ってしまった時間を諦めることにしたと思うのか。
 最後の最後、平行世界としてあり続けることを示唆しているのだとしても、それは倖せではないような……。
 ただいたずらに期待を引き延ばしただけっちうか。

 今作は奇跡を描いた物語だけれど、悲劇でもなければ切なさを抱くようなことも無かったです。



 イラストの越島はぐセンセも第15回電撃イラスト大賞で銀賞受賞、今作がデビュー作となるそうですが。
 淡くて柔らかいカンジの絵柄は好印象かも。
 主流のアニメ絵路線よりは現実寄りで、受け入れやすさはあるかなー。
 そう言う意味で越島センセなりの個性を見られる……と思っていたのですけれど、なんか、こう、誰かの印象を抱くなぁ……と。
 ひとしきり考えたところで、放電映像センセの印象を抱くのかなぁ、という結論に。
 はてさて……?


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