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 前作でロンにフラレたリアンを登場させた第一章。
 続刊のイントロとしては新鮮味に薄くて、今回は短編集というカタチなのかな~……と思ってしまったのですけれども。
 いやいやいや、とんでもねぇっす!

 たしかに全7章のうち5章までは個々に独立した話とも見て取れますけれど、続く第6章では各章で提示されたいくつかの事象が集められていって真相に迫るという展開。
 そのダイナミズムには興奮しましたよ!

 伏線の張り方にもいろいろあると思うのですけれど、こう、直列的に「この先に待っている」カタチで張られたものより、いくつかの話を並列的に展開させてひとつに集約させる手法のほうが伏線としての意味合いは重くなってくるのではないかなーと。
 もちろん、常にそれを行うべきとも思いませんけれど。
 並列的に描いた場合1冊の「作品」としては厚みが及ばなくなるのではないかとわたしは思うので。

 でも、それを「やる!」と仕掛けたからには集束地点で全てが結実するように画策し、そのエネルギーでもって物語の「厚み」と天秤にかけるしかないと思うのです。
 で、今作はそれをやり遂げたと、わたしは思います。



 本編の感想としては、ロンは遺伝子レベルでシレンに調教されているんだなぁ……とか思ったりして(笑)。
 ロンってば、シレンの本気の願い事に対して無条件で従うしかないようにカラダができちゃっているんですもん!
 この人、シレン無しでは生きていけないんじゃないかって心配だわ……。

 でも反対にシレンのほうはそうでもないような雰囲気があって、ちょっと幻滅。
 ロンは先述したように「シレンありき」の人生を送っているのに、シレンはロン無しでも生きていけるみたいじゃないですか。
 ロンと人生レベルで離ればなれになることを選択肢のひとつとして数えてみたところがロンに対して犯罪レベルなのではないかなーとか思うのですよ。
 日頃、ロンには貞節貞淑を求めるのに、翻ってみたとき自分はどうなのですかと。
 なんか、ちょっと……ズルイ。


 このふたりの鍵は、シレンのほうにあると思うのですよね。
 ロンはシレンと一心同体にすでにあるのに、シレンのほうは距離をカンジさせるのです。
 それは限りなくゼロ、あるいは「ゼロ」と言ってしまってもいいかもしれないのですけれど、しかし「ゼロ」という距離なんですよ。
 全てが同一ではない。
 そこがなぁ……んー……もどかしいのかなぁ。

 ふたりが違う別個の人間であることは間違いないので、きっと、多分、シレンのようなとらえ方が普通でしょうし正しいのでしょう。
 んでも、究極的にはロンのような脊髄反射で「しか」考えられないような関係になっていて欲しいと思う次第。
 絶対無敵の信頼関係とでも言いましょうか……。

 夫婦だ夫婦だって言っているんですから、もっとふたりでお互いのことをどれだけ気にしているか話し合えばいいんですよ。
 物理的な距離がふたりを離ればなれにしていますけれど、テクノロジーがそれを解消してくれているというのに、その好機をまったく活かしてないんですよね。
 まったく、奥手すぎるわ、ふたりとも!(≧△≦)


 まぁ、そんなイライラさ加減も、この作品の魅力ですかー?
 夫婦という契約が成された上での、友達以上恋人未満な関係。
 それは安全を確保した上での火遊びのようで。
 危なっかしいったら仕方ないですよ。
 その結果、傷ついたり傷つけたりしながら、前に歩いていくんだろうなぁ……。



 良いことも悪いこともあって、今回はプラマイゼロなお話。
 でも、ふたりがふたりでいられるなら、それは初めからプラスだったのですから、それもまた悪くない結果なのかなぁ……と。
 ロンは言います。
 「なにもかも望んだって叶わない」
 だからこそ、人生は面白いのでしょう。


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【2009/02/23 Mon】 URL // のぞみ #- [ 編集 ]

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