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 悶え死にするかと思った――(≧△≦)。


 高校生にもなって「ヒーロー」に憧れている少年、百瀬陸。
 自分もヒーローになって困っている人を助けたいと思いつつも、人前でそれを行う勇気が無いためにこっそりと小さな人助けをしてみたり。

 そんな彼に、ナンパに困っていたところを助けられた女の子、常陸谷華。
 初めて会ったハズなのに、華は陸を知っているようで、しかも陸のことを「好きだ!」とのたまう始末。
 自分に自信を持てない陸は、どうして彼女が好意を寄せてくれるのか分からなくて戸惑います。

 助けられたことに感謝して?
 でも、堂々と助けたわけでなし、もとより華は自力で窮地を脱することもできたかもしれないのです。
 どこまでも卑屈になりそうになる陸に対して、しかし華はどこまでも真っ直ぐに好意を寄せてくるのです。

 勇気が足りない不器用なオトコノコと、純粋で天真爛漫なオンナノコ。


 ……うひゃぁ~、あまずっぺぇぇぇぇぇぇっ!!!(≧▽≦)


 「偶然出会った女の子が、なんの取り柄もない主人公を無条件に好きなる」というギャルゲ・エロゲの様式だけを見てしまうと、この作品の本質を見誤ります。
 ずっと陸のことを思い続けてきた華が彼と出会うのは決して「偶然」ではありませんし、ヒーローに憧れ続けて自らを鍛え実践する陸もまた決して「何の取り柄もない」ワケではありません。
 華は陸に会いたいと願い続け、陸はヒーローになりたいと願い続けた。
 この作品は「願いを叶える努力の物語」なのです。



 裏表紙にこの作品のコピーとして「ファンタジーじゃなくても起こせる奇跡」とあるのですけれど、わたしはこれ、ちょっと違うなーと思うのです。
 きっとこのコピーで伝えたかったことは、魔法とかアイテムとか、そういう人知を越えた存在に頼らなくても思いがけない展開はあるのですよ――というようなことなのではないかと思います。

 んでも「奇跡」って、そういうことじゃないような。
 「奇跡」って、やるべきことをどこまでもやり続けて、最後まで諦めなかったからこそ辿り着ける、限りなく低い可能性のことなのではないかなーと。
 つまり「奇跡」というのは、待っているだけではダメで、自ら起こすものなのです。

 何度も言いますけれど、陸はヒーローになりたかった。
 それはフィクションの世界やファンタジーの世界でしかなれない存在なのかもしれないけれど、だけれど陸は諦めなかったのです。
 このわたしたちの世界でもいつかはヒーローになれるかもしれない。
 ほかの人に自慢できることなんてなにも無い自分だけれど、目標のために努力することは諦めない。
 だからこそ、陸はヒーローになれたのです。
 それは偶然でもご都合主義の世界でもなく、彼はなるべくしてヒーローになったのです。
 奇跡を起こしたのは、彼の努力です。
 奇跡は起こせるものなのです。

 華にしてもそんな彼の姿をずっと見続けてきたのです。
 それこそ名前も知らない頃から、みんなの影になって助けてくれている彼の姿を追い続けたからこそ、彼女は陸のことを信じることができた。
 どこまでもどこまでも真っ直ぐに、傷ついても諦めることをしらないオトコノコの姿を見て好意以上の感情を持たないオンナノコがいるでしょうか?
 だから華は絶体絶命の窮地に陥っても、陸のことをヒーローだと信じ続けた。
 彼が諦めない限り、自分も信じ続ける。
 そんな気持ちがあったはずです。

 そして……。
 困っている女の子の声に颯爽と現れるオトコノコがヒーローでないなんて、そんなの世界のほうが間違ってます!(笑)


 とはいえ、この世界のヒーローはけっして無敵で万能の存在ではありません。
 いざ華を助けようと飛び出した陸ですけれど、多勢に無勢は揺らぎません。
 ここで陸と華を救う「奇跡」。
 でもそれは偶然の産物では無いのです。
 突如閃いた才能でも、どこかで拾った宝物でも、ましてや神様でもないのです。
 その「奇跡」を起こしたのは、まぎれもなく彼。
 ヒーローになることを諦めなかった陸の思いがここに結実したもの、それが「奇跡」なのです!



 「奇跡」と「偶然」を一緒にしてはいけません。
 物語のクライマックスでは、通常では考えられないあり得ないことが起こります。
 でも、それを起こすために主人公がなにかを成したのであれば、それがどれだけ可能性が低いことだとしてもそれはまごうことなく「奇跡」です。
 しかしながらそこに主人公の行為が介在しないのであれば、それはただの「偶然」です。
 「奇跡」とは、主人公の行為が実を結ぶ瞬間なのです!

 そんな「奇跡」でオトコノコがオンナノコを救う物語。
 素晴らしいじゃないですかっ!(≧▽≦)


 ヒーローに憧れていても自分には自信が無くて、華から向けられる好意も素直に受けられなくてイジイジイジイジ……。
 そんな陸の気持ちはわっかるわ~。
 陸ほどではなくても「自分のどこか好きなの?」は恋愛における至上命題でしょう。
 その問いに対する華の答えは簡単なものなのですよね~。
 だって好きなんだもん。
 うーはー、照れるわ~っっっ!!!(≧▽≦)



 あとがきを見ますと、すでに二巻の執筆を始められてるとのことで、楽しみ~。
 華を襲った不良グループのリーダーが意味深な去り方をしたので、彼は次の展開で何か役割を負うのかな~とか思ってますけれど。
 でもってめでたく恋人同士になった陸と華のふたりがどうイチャイチャしてくれるのかも楽しみ~(^-^)。

 物語ですから二人の仲を危うくするなにかが起こるのでしょうけれど、どんなことがあっても華は陸のことを好きでいつづけるでしょうし、そんな華のために陸はヒーローになって「奇跡」を起こすんだろうなぁ……と。
 そんなことを信じられる作品でした。
 次巻も楽しみにしています!
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【2013/10/22 Tue】 // # [ 編集 ]

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