本やアニメの感想と、日々のつれづれなることを~。
プロフィール

鈴森はる香

Author:鈴森はる香
独断やら偏見やら、感想と妄想が入り交じるサイトです。
Twitter

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
リンク
カテゴリー
月別アーカイブ
ブログ内検索

RSSフィード
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 昨年刊行された『天空の邪馬台国』の続編、かつ完結編。
 まさか出るとは思っていなかったです。
 待望していたというのではなく、むしろ何故?という感が。
 『天空』編のラスト。
 あれをかなり気に入っていたのですよね、わたしは。
 だもので、あのシーンから続きを始められてもなぁ……という。
 蛇足で冗長にならないかと不安半分でした。


 んでも、読み終えたあとの気持ちとしては「枡田センセ、やってくれたなぁ~」という爽快感が強いかな~。
 天空編での書き残しっちうか心残りであった部分の多くが、この炎天編で成されているんですもん。
 天空・炎天、合わせて1000ページを越える大作ですけれど、ともに読まずにはいられないっちう。
 ふたつ合わせて「ハルカと張政の邪馬台国物語」が形となるカンジ。

 もちろんそういう次第であるので、物語の核の部分の多くを天空編と共有するほかないというトコロは欠点でもあるのかも?
 単独での作品としては成立していないっちう。
 天空編はそれでも成立していたと思うのですけれどー。
 ……ま、仕方がないですか、こればかりは。


 物語としては読み進めるための情報を天空編から引き継がなければいけないのですけれど、そこで描かれるシチュエーションについては真っ直ぐにココロへ切り込んでくる単純で力強いモノ。
 なんといっても作中に生きる“火の一族”の面々が眩しすぎるくらいに純真なんですもん!


 「懸命に生きようとしている命を見捨てる戦士など、火の一族にはいません」


 自分の命の行方には無頓着もいいとこなのに、仲間が傷つけられることには我慢ならない。
 みんながみんなそう思っているから、深いところでつながっているのだと思う。
 自分が自分の身を省みなくても、別の誰かが見ていてくれている。信じてくれている。
 火の一族の強さって、そんな鎖のようにつながった気持ちの部分にあるのかなーって。


 それでも戦いが起これば犠牲が出るのは避けられないわけで。
 どれだけがんばっても「誰ひとりの命も失うわけにはいかない」……なんてことは綺麗事。
 血が流れ、四肢を失い、命が散る。
 それが戦。
 綺麗な戦いなどありはしないのだと、枡田センセは教えてくれます。

 でも、だからといって逃げることを是とはしない。
 恐れから戦うことを否定しても、暴力はいつだって理不尽だからわたしたちを襲ってくる。
 もしわたしたちに大切なモノがあって、それを暴力から守りたいと願うなら、血を流し、腕が折れても戦うしかない。
 そして志半ばで命がついえようと、その気持ちをつないでいる仲間がいれば、きっと戦い続けてくれる。
 大切なモノを守ってくれる。
 戦うってことは、信じるってことなんだなーって。
 火の一族の勇ましさに、とくにハルカと張政のふたりの姿にそう感じたのです。


 火の一族はさぁ、どれだけ困難な状況にあっても、誰ひとり落ち込んでいたり悲しんでいたりはしないのですよね。
 みんな、笑うか怒るかのどちらかで。
 それはエネルギーの発露なんじゃないかな……って。
 困難を受け入れはしても、あきらめはしない。
 ……うん。
 彼らの生き様をおぼえていこう。
 21世紀に生きるわたしたちですけれど、その気持ちを忘れなければ彼らとつながっていると思えますし、そしてその気持ちがあれば誰だって”火の一族“になれますよね!



 戦いの物語。
 たくさんの別れがありましたけれど、ラストシーンは「出会い」でした。
 全てをなくして、またゼロからのスタートだけれど。
 んでも、張政とハルカのふたりなら、ゼロから始まるための「出会い」であっても、実はそれが「全て」なんじゃないかって。
 運命、なめるな。
 1800年の時空を越えてふたりは出会ったんです。
 だとしたら、ゼロからだろうとなんであろうと、なんの問題も無いのです。

 この作品は、ボーイ・ミーツ・ガール なのですから。


スポンサーサイト
<< もどかしさならかなりのものだよね、『とらドラ!」は。 // HOME //  『Yes!プリキュア5 GoGo!』#40 に見るアニメと教育の関係……なんちて。 >>
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2008/11/25 Tue】 // # [ 編集 ]

管理者にだけ表示を許可する
この記事のトラックバックURL
http://maturiya.blog107.fc2.com/tb.php/670-a0f6c292
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
// HOME //
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。