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 あーもー。
 いろいろと時間が経ってしまったのですけれど、区切りをつけないと。
 そんな次第で『エーデルワイス』クリアしました。

 南海の孤島にある学園での出会い。
 『グリーングリーン』でもそうでけれど、bambooさんとか、閉鎖された場所での全寮制青春物語って好きなんでしょうか。
 閉じた場所だけにできる無茶さ加減は、他のブランドには無い魅力ですねー。
 でも、青い空を背景にした爽やかなパッケージとは裏腹に、その内容は後半一気にヘビーになるお話ばかりで……。
 ああ、そうでしたそうでした。
 OVERDRIVEって、そんな一筋縄でいくような「普通」のお話は作らないんでした……ってあらためて思い知らされたコトヨ(T▽T)。

 ギャルゲなテンプレに乗らない方向で作られているので業界の異端であるのは間違いないですけれど、そーゆー尖ったとこ、わたしは好きです。
 受けを狙ってテンプレ作業されるより、作りたいモノ、表現したいコトのためにこの作品が生まれたのだと感じられるので。


 主人公の一志ほかオトコノコたちなんですけれど、序盤では印象悪かったかなー。
 その場その場の思いつきだけで行動を起こし、失敗を教訓として活かさない場当たり的な生き方が。
 でも、中盤を過ぎるころにはそうした無茶さ加減が好ましく思えたのも事実なのですよね。
 なんちうのかなー……。
 一志たちって、バカでバカで、しょうがないくらいにバカなのかもしれないけれど、輝いてるんですもん。
 自分たちがバカってことを自覚しているし、バカだから無茶もするけれど、そんな失敗と後悔だらけの人生を楽しんでいる……ちうか。
 その割り切りかたはスゴイと思いました。
 もしかしたら器の大きさってことなのかもしれませんけれどー(でもバカですけれどー)。


 こうしたオトコノコの造形にも、テンプレによらないモノを感じるのです。
 自己投影をして共感を得やすい主人公を創るなら、ここまで尖らなくてもっと落ち着いた分別のあるキャラ造形をしているはずなんです。
 昨今の作品を思い返してみると、実際、そういう消極的かつ一見道理をわきまえている主人公像が多いように思いますし。
 でも、今作ではそれを目指していない。
 そこはむしろアンチテーゼなんじゃないかって思うのです。
 青春物語の主人公が、そんな分別付いた大人であるハズでない……といった。
 頭悪くて周りの人に迷惑かけっぱなしかもしれないけれど、毎日を楽しく生きていこうってキラキラしているようなバイタリティ。
 そんなパワーが青春なんじゃないの? 主人公なんじゃないの?……って。


 中盤を過ぎるころには、そうした一志にすごく親近感を抱くようになってましたよ、わたし。
 第一印象はサイアクな人を、やがて友人として認めていくような感覚とでもいいましょうか。


 ああ、だからこそ、そんな一志が直面する、重い現実と真実が胸に痛かったデス……。
 おまけに錬金術なんてものが存在する世界なのに、都合の良い奇跡なんて起こらないのですよ?
 錬金術があろうがなかろうが、絶対的に無理なものが世界にはあって。
 時間は巻戻らないし、失われたものは取り戻せない。
 そんな当たり前のことを、この作品は語るのです。

 ええ、ええ、そんなことはいまさら言われなくなってもわかっているのですよね、きっと。
 この作品をプレイする人たちには。
 じゃあ、それだけの作品だったのかといえば、そんなこと無いとわたしは思うのです。
 時間葉巻戻らない代わりに前へ進み続けていくものだし、失われたものを取り戻すことは出来ないけれど違うなにかを見つけることはできる。
 ツライ気持ちも悲しい気持ちもただただ癒されるのを待つしかできないけれど、だからといって楽しい気持ちも嬉しい気持ちも、そして誰かを愛する気持ちまでもが消えてしまうわけじゃない。
 そう強く強く叫んでいる気がするのです。

 ほんっと、OVERDRIVEの作品ってカンジ!(T▽T)



 でもってヒロイン好感度~♪


     芽衣先生 > みずき >> 遥花 >>>>> 蘭 = なつめ


 前3人と後ろ2人のあいだは、ちょっと差が有りすぎますかー。
 それはもうお話の作りかたが異なっているからとしか言いようがないですねー。

 先述した自説を引っ張るなら、うしろ2人は既存のギャルゲテンプレに応えカタチでの流れのようなカンジ。
 だものでフツーすぎて目新しさも感慨もなくて。
 遥花あたりのお話がちょうどバランスをとっているのかなーと思います。
 でもって芽衣先生とみずきは、その作りといい結び方といい業界を切って捨てるような尖ったお話にしてますよ!
 その尖り方は本当にツラくて悲しかったですけれど、それを語る強さがわたしは好き!


 ことに芽衣先生シナリオで突きつけられる選択とクライマックス、そして切なくて優しいエピローグはまさに名作級だとっ、わたしは感じてっ!
 このお話だけでも今作の評価は決まったようなモノです。

 世界はね、愛し合うふたりを祝福も阻害もしない。
 ただ、そこにあるだけ。
 悲しかったり、嬉しかったり、そう感じるのは、人間にココロがあるってだけなんですよね。
 そういう簡単なことが、切なくて優しいのですよ、芽衣先生のお話わー(T△T)。


 みずきのお話も厳しいお話でした。
 考えられるような救いは無く、世界が絶望に染まるようなお話。
 でもふたりは絶望と一緒に希望を見つけようとしているし、甘っちょろい奇跡になんか頼らずに自らの足で歩いていこうとしている。
 そんな姿に打ちのめされるっちうかー(TДT)。
 強い、ほんとうにこのふたりは強いです。



 全体としてはプレイ時間はそう長くは無いと思うのですけれど、内容の重みとプレイ時間って関係ないんだなぁ……って、ホント思いました。
 描くべきコト、伝えたいことがある物語は、強い。
 クリエイターの気概を感じられる素敵な作品でした。
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