本やアニメの感想と、日々のつれづれなることを~。
プロフィール

鈴森はる香

Author:鈴森はる香
独断やら偏見やら、感想と妄想が入り交じるサイトです。
Twitter

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
リンク
カテゴリー
月別アーカイブ
ブログ内検索

RSSフィード
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 樋口文学では繰り返されるモチーフがあるワケですが。
 「夏」というものに、こうまで「死」をかぶせてくるのとは。
 巻末の書評などではそれを「原風景」としていますけれど、そういうものかと納得。
 樋口センセにとって「夏」は盛りではなくて「死」の寂しさなのですね。

 「こんな暑い日に死んでくれなくても」
 うはー、キタコレとか思いましたよ、この台詞。
 『ぼくと、ぼくらの夏』じゃないですか、これ!!

 かように繰り返されるモチーフなのですけれど、それでも再生産という雰囲気を感じさせないのはサスガ。
 それぞれに異なる方向へ着手しているのですよね。
 今作などは昭和戦後復興期を時代背景にしているせいか、より精神的なところを先鋭化しているようなカンジ。
 モノが無いぶん、ココロの部分で触れ合っている、そんな直接的なカンジが。


 あー、今作の主人公、研一くんも自分で料理できる子でしたけれど、彼女に振る舞うシーンはありませんでしたねー。
 代わってヒロインである晶子ちゃんのほうが手料理を振る舞うシーンがあったりして、樋口文学では新鮮なカンジ!(笑)
 でも主人公とヒロインの距離感?みたいなものは変わってないですね。

「そんなことでぐずぐず言うの、男らしくないわよ」
「反省はしている」
「今度会ったとき、言いなさいね」
「なにを」
「わたしのことが、好きだって」
「今度会ったとき、言おうと思っていた」
「それなら許してあげる」

 ひゃー、これですよ、これっ!
 優しくない時代背景のせいか重々しい雰囲気が全体のトーンの今作ですけれど、むしろそのおかげでワイズクラックが要所を締めてるカンジ!
 やぱし樋口文学は楽しませてくれます(^-^)。


スポンサーサイト
<< 主張を繰り返すだけの一歩も引かない討論には、その価値は無い // HOME // 梅雨明けだから「メルト」 2M Mix を >>

管理者にだけ表示を許可する
この記事のトラックバックURL
http://maturiya.blog107.fc2.com/tb.php/521-10f56b75
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
// HOME //
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。