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 過去のある事件でココロに傷を負って刑事を辞め、いまはホームレスに身をやつしているいい年をしたオジサンが、身近におこった殺人事件に巻き込まれ解決を探りながら新しい生き方を見つけるお話。

 樋口センセの青春小説ばかりを読んできたので、これは異色でしたわ~。
 んでも、その異色さ加減がかなり良かったカンジ。
 事件へ関わる動機とかスタンスとかが、青春期にある少年たちのそれとは全く異なるので、事件解決へのアプローチやモチベーション、そして視点などがとても新鮮で。

 傷ついたココロを持つ大人ならではの視点っちうかー。
 悲しいかな、事件解決に燃える、殺人を絶対悪と考えているような女性刑事のほうが子どもに見えてしまうのですよねー。
 そうした考えは、とても貴いものなのに。


 もちろん青春小説の影は今作でもあるわけで。
 やぱし微妙な距離感を醸し出す男女の間柄は、樋口文学の要素ですよね~(笑)。
 まぁ、歳の差もあったり社会的地位の違いもあったりするので、今回のそれはかなり厳しいモノでしたけれど……。


 ホームレスという主人公の立場を単に設定だけで終わらせずに、作品全体に含ませていたところに拍手です。
 それだけ主人公と彼を取り巻くホームレスの描写がリアルでもあったわけで。
 こういう、設定周りの筆致は、ホンッと丁寧ですよね、樋口センセは!


 事件が解決されたからといって、今回は誰も倖せにはなりませんでしたけれど。
 でも、主人公も含め、事件が解決できて良かったと思った人たちは、みな自分だけの倖せの方向を向くことができたような。
 あとは、そちらへ向かって足を踏み出すだけ。
 そうして結ばれるラストシーンだからこそ、冬を迎える秋の物語だとしても、その先に春があると信じられるのだと思うのです。


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ホームレスに厳しい社会がたどる道
拝見させていただきました。
またお邪魔します。
【2008/06/13 Fri】 URL // ホームレスに厳しい社会がたどる道 #- [ 編集 ]

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