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 あの『上等。』シリーズ完結から数ヶ月。
 待ってましたの新シリーズ開幕ですよ。

 悪魔も使役されたかつての大戦。
 世界はいまだ平穏とは言えない状況にあるなかで、ひとつ、正しき道を往こうとしている交易都市があり。
 そこで出会った若き女騎士と刀鍛冶と悪魔の少女たちの物語。


 やぱし異世界ファンタジーって、まずは設定を伝えるために大きな部分があるなぁ……と。
 んでも、ひいき目かもしれませんけれど今回は必要最低限なところで抑えて物語を進めていてくれたかなぁ……という印象が。
 よって世界の有り様とか事件の規模とかも披露された設定に合わせたカタチでスケールもそれなりに小さめではありましたがー。
 でもでも、そのスケールの中でも「チカラいっぱいに我を通す」キャラクターたちを描いてくれたのは、さすが三浦センセだなぁ……と思った次第。

 ファンタジーですと「秘められた能力」を持っているキャラクターというのは定番なのですけれど、今作ではそれは主人公の女騎士・セシリーではなく刀鍛冶のルークが担っているという点が素敵。
 やぱし主人公の目線というのは「普通の人間」である読者と同じ位置にあってほしいと思うのですよ。
 そのほうが共感できるっちうか。
 どんな生まれでどんな血筋でどんな運命かしらないけれど、とんでもなくスゴイ能力一発で事件を解決されるようじゃ、わたしは物語にのめり込んではいけないのですよー。

 自分と同じ「ちいさな存在」だからこそ共感もする。
 そんな存在であっても、大きな困難に「精一杯」に立ち向かっていくから応援できる。
 三浦センセの仕掛けかたは、だからこそ好感なのです。


 たしかにね、今回の主人公・セシリーは無力すぎかもですよ。
 そこらのファンタジー作品にくらべたら。
 でも、それでも彼女は自分にできることを精一杯に考えて、そして実行する。
 恐れもするし嘆きもする。
 だけれども、そこで「無力」を理由に立ち止まったりしない。
 「無力」は、なにもしないで傍観者でいる理由になならないのです。

 どうせ無力ならばすべてを捨てろ。
 騎士としての、人としての、女としての誇りも何もかもを捨てて乞え。

 みっともない、情けない、あさましい……。
 彼女の行為はそう映るものかもしれません。
 なるほど、たしかに彼女は弱い。
 でもね。
 彼女は自らのその弱さを受け入れる強さを持っている、知っている。
 それをわたしは崇高なことだと思いますし、彼女の行為にしても美しいものだとすら思うのです。


 彼女は弱い。
 でも、それは、彼女はこれから強くなっていくであろう証左でもあるような。
 なんといっても、これは物語なのですから。
 そしてもし彼女が真の意味で「強く」なれるのであれば、彼女と同じ視線を共有できた読み手であるわたしたちにもその可能性があるハズ。
 だから、わたしはこの物語に楽しみにしていますし、三浦センセに期待しているのです。



 ……って、あれー?
 「今作は小粒」って論調で冷めた見方をしようと思って書き始めたのに、なに、この大絶賛論調は??
 ここまで語っておきながら MyFavorite!に認定しないとウソでしょ(笑)。
 やぱし三浦センセの作品にはなにか惹かれるモノがあるのかなぁ。
 というワケで、次も大期待しておりまする~(^-^)。



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