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鈴森はる香

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 すっきりまとまている学園伝奇モノ?かなー。
 それも現実依り路線の。
 古来より伝わる謎を追うことで自分の出自があきらかになることとか、その謎を追う過程で恋愛の要素が絡んでくることとか、ミックス具合というか要素の配分が絶妙なカンジ。
 逆に各要素の配分がまとまりすぎているために、どの要素についても飛び抜けている個性を出せていないようにも思えてしまうのですがー。
 このあたりは痛し痒し……かもです(^_^;)。


 歌に隠されて伝えられてきた秘密、それを示す地理的な証拠などなど、ミステリとしてのガジェットは練り込まれているなーと。
 問題(出題・謎)の構造が、きちんと理系的に提示されるワケで。
 理系的っていうかパズル的ってカンジかもですがー。
 んでも、そういう証明の仕方は好きー。
 ゲーム感覚にも似て、完全に明らかにされたときの「解いた!」って気持ちにさせてくれるあたりが。

 あー、でもその謎と証明が数百年にもわたって解かれなかったという事実には首を傾げてしまうっちうか。
 ありていにいえば、一介の高校生が着眼すること程度なら、これまで誰かが思い付いていても不思議ではないと思ったり。
 謎が謎のまま数百年ものあいだ伝えられた理由があれば素直に受け入れられたかもですねぇ……(苦笑)。

 その理由が血筋や家柄にあったのではないかとの推測も立つのですが、それだと興醒めなのでー。
 ……ん、違うか。
 血筋や家柄だとすると、その家の人が謎を解き明かさなかった・後世に伝えなかった理由が別に必要となってくるワケで。
 んー……。
 やぱし、このあたりの説明が欲しかった、と(^_^;)。


 LOVE要素としては、まぁ、わかるわかるー……と。
 相手のオトコノコのこと、あまり好きになれなかったものでー(苦笑)。
 んでも、その彼を何故か意識してしまうっていう感覚には納得できたので、彼女の恋は応援できなくても彼女自身は応援できる、みたいなー。

 ラストの迎え方もわりと好み。
 素直に恋が成就するのではなく、少しだけ切ないっちうか。
 その切なさが彼女を成長させたんだなーって感じられて、ん、これは良い青春LOVE!って(笑)。


 いや、でも、ま、しかし。
 メインキャラ格のオンナノコが主人公を含めてふたりいるのですけれどー。
 ふたりとも、恋をしてからの言動が飛びすぎているような。
 恋をするとオンナノコは変わるモノで、そして恋は友情に優先するってことなんでしょか(^_^;)。
 そうかもしれんですがー。

 それでも、相手を偽りたくないという気持ちとか、身を案じる気持ちとか、そういう基本的なトコロでは変化していない様を見せられると、ふたりの友情って良いな〜と思うのデスヨ。
 うん。
 読後感の良いお話でした。


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