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 冴えない文芸部にひとりの文系少女が入部してきたことから始まる青春物語。
 学力は高くても異性とのお付き合いなど全くの未経験の部長が後輩新入部員に一目惚れ。
 文芸部に居候している同級生はそんな部長の様子を興味深く人間観察。
 やがて大切な後輩に危機が迫り、恋心も合わさって立ち上がる部長と居候!
 敵か味方かわからないギャル(笑)も加わって、はたして彼らは後輩の危機を救い文芸部を存続させることができるのか!?


 やー、これは気持ちの良い青春物語でしたー。
 なにしろ主人公格のふたりが「メガネのっぽ」と「デブ」という、一般的に見てもヒーローではない容姿であるところが良い良い。
 普通であることは共感性を語りやすいと思うのですけれど、さらにその一段下を行くという。

 で、そんな彼らが恋心(だけではないですけれど)をもって義に立ち上がるっていうんですから熱くならないわけにはいかないですよ。
 ヒーローっていうのはね、イケメンリア充だけがなるものではないのですよ──ってね。
 熱いハートがあれば誰だってヒーローになれるのです。


 もちろん彼らも初めから、あるいは全てが無欲で動いたワケではないです。
 あらぬ疑いをかけてしまったり、誤解や衝突だってあるのです。
 しかしそうしたことは若さゆえの衝動であり、ぶつかりながら間違えながらも、仲間との絆を深めていく様が心地よいのです!
 んーっ、これぞ青春!ちうか!!(≧▽≦)

 しかもそれがわたしと同じようななんの取り柄もない子たちが起こしたということに、すごい感銘が。
 答えを得るには、できるかできないかではなく、まさにやるかやらないかなのです。
 YEAH!


 観察者として傍観を決め込んでいた主人公も、いつしか否応なしに当事者へ。
 きっかけは向こうからやってきたものだったとしても、そこから行動したのは彼自身の決断ですからね~。
 後輩が傷つくのも、文芸部の絆が壊れるのも、そして気になる女の子から失望されるのもイヤなのです。
 おっとこのこだわ~。
 無欲の正義では無いのですけれど、その理由で十分でした。


 部長と後輩の恋模様を傍観者としてけしかけていた(援助もしてましたが)主人公にも、そんな想いが湧き上がっていくという展開が面白かったー。
 しかも第一印象は良くなかったというのに、一緒に行動しているうちに隠された姿を知ってズッキューンと来ちゃうっていう。
 ああ、恋ってそんなものだよね、ある日突然降りてくるものだよね(笑)。


 読み始めると件の後輩ちゃんがヒロインかと思っていると彼女が描かれているのは中表紙。
 表紙の前髪ぱっつんな女の子は誰なんだろう……と不思議に思っているうちにやにわに登場すると一気にヒロインの座へと登り詰めました。
 うーん、このキャラクター性はスゴイ(^_^;)。



 後輩ちゃんの秘密とは!? 文芸部を危機に陥れた犯人とは!?
 さすがに「これぞミステリ!」という趣はありませんけれど、ちょっとしたスパイスとして謎が振りかけられている程度具合は適当なカンジ。
 重くなりすぎず、また軽くなりすぎず。
 伏線の提示の仕方も丁寧に意識されている感があって良い良い。
 きちんと構成を考えられているなーって感じられるのデスヨ~。


 ラストの結び方には賛否両論挙げられますけれど、絶対的に否ではないかな~。
 読み手に想像する部分が与えられているワケですし、そこを描く必要もあえては無いのかもですし。
 なにしろ読み手が願うことは、みな一緒でしょうから(笑)。
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