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 姉が無理心中をして、残された姪を父方の実家へ預けるために青森へと旅立つ主人公。
 けして望まれているわけではない姪の境遇に感じるところが無いわけでも無いけれど、自分の身の振り方すら定まらないままでは決断も出来なくて。
 そうこうしているうちに思いがけず起こった事件に巻き込まれ、そこから姉の無理心中の真相や青森の旧家にまつわる怪事件へと深く関わっていく、本格寄りの推理ミステリ。


 やー、予想外でした。
 表紙から受けたイメージとは反対に、かなり本格推理ミステリで。
 むしろこの表紙デザインは失敗していると言わざるを得ないほど!

 もっとも、この表紙であったからこそわたしは手にしたわけで、一概に切り捨てるのも無体か……。
 でも、キャラクター主体のラノベスタイルミステリだと思われたら、著者にも読者にも不幸な気がするんですけど……もにょもにょ。


 とはいえキャラ立ちしていないという言い方も間違いなのですよね。
 東京から青森へやって来た主人公は、もと遊郭に身を置いていて男性観・恋愛観に偏狭なものをもっているにも関わらず、しかし男性からのアプローチがここにきて耐えないカンジで。
 当人の望まない意志とは真逆に周囲が動いているギャップが興味深いのです。
 簡単に言えば男子ってバカねーってことですか(笑)。

 そしてそんな主人公を助手役に探偵役をつとめあげるのが盲目のイタコ、19歳。
 しかも結婚歴あり(死別)。
 あらためてみると濃い……(^_^;)。


 しかしイタコだからって降霊して事件の裏側を覗いて万事解決!って流れになっていないところも好感。
 あくまでイタコという特性は彼女のキャラの内に抑えられていて、それ自体が特殊能力として事件解決のキーになっているわけではないという。

 解決へと導くのは、彼女の聡明さ。
 視覚が不自由なために、推理する情報が整理されているカンジ。
 惑わされないっちうか。
 そうした部分についても、推理に説得力がついていっているような。


 終盤へ向けて積み重ねられる事実の数々によって明かされる真相も興味深かったです。
 構造っちうか構成の妙?
 用意された事実のエキセントリックさがいささか気になるところではありましたけれど、そういう奇天烈さも「本格」寄りの香りを放っているのかなー……って。
 語弊あるかもですが(^_^;)。


 雰囲気や筆致など、好みの作品でした。
 次は安易に「萌え」へ媚びない作品が上梓されることを願ってます。
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