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 自分の死でもって時間を「セーブ」した位置までさかのぼれる少年が、恩にきている部活の先輩のためにひと肌脱ぐお話。
 いや、ひと肌脱ぐってモンじゃなくて、先輩の実家に予言を与えたという「自分と同じ時間をさかのぼれる能力者」と繰り広げる知能戦なのですよねー。

 主人公の能力はもう読み手に明らかになっている中で、続編ではどう展開していくのか、同じギミックは使えないことをどう克服していくのか興味があったのですが――。
 うむ、こうきたか!ってカンジ。
 能力があることを前提として、先達と後進の裏のかきあい探り合いが緊迫感あって。


 主人公の特殊能力も、自動発揮される仕様ではないあたりも良いカンジ。
 能力の行使には主人公の挫折と後悔が必要なんですよねー。
 「これではダメだったんだ……」といった。
 そこでセーブ時間まで戻ってやり直すという描き方は読み手の側にも再推理を促すようで面白い感覚を味わってます。

 しかもその能力を「便利に使うことを良しとしない」矜持で縛っているあたりも◎。
 能力に頼り切るのではなく、とにかく自分の身体で真相に迫ることを第一としているという。


 やり直すことができるなら、その覚悟だってしれたもの……と思われるカモですけれど、読んでいてわたしはそうは感じなかったかなー。
 先述したようにバッドエンドを迎えてしまったときの喪失感を丁寧に描いているので。
 悔しさや無念さが、ね……。


 とにかく、そうした超常的な能力を巧みに物語へフィードバックして、見事な新感覚の推理ミステリを構築していると思うのですよ~。



 そして青春小説としても嬉しくなってしまうったら!

 前巻では幼馴染みを救うために必死になった主人公。
 もちろんその幼馴染みとの関係も少しずつ前向きに変化しているみたいなのですが、今回はなんといっても渦中の先輩がががが!!!!
「向こうが牽制ならこちらは先制です。どうぞ、受け取って下さい」
 まさか、ここで、宣戦布告ですか!
 参戦ですか!(≧▽≦)

 しかしオンナノコたちのそんな覚悟も、鈍感さと自分のことに手一杯な状況の主人公の前には功を成さず(笑)。
 ダメだコイツ、早くなんとかしないと……。



 乗り越えなければならない相手、気にしてくれる異性、自分が持つ能力の意味。
 舞台がそろってきた感があります。
 次巻が楽しみ~!
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