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 ある週のウィークリー音楽チャートの順位を下敷きに、各順位のアーティストにそれぞれスポットをあてて日常を切り取った10の掌編。
 初登場1位を宿命付けられている歌姫、その歌姫と取って代わろうとする新人、音楽性に苦悩するベテラン、限界を感じて引退を考えるアイドル……etc。
 たった1週のチャート結果ながら、それに思い描く感情は各人でドラマを持っているという。

 んもー!
 豊島センセはこういう短編連作が上手いな! ホントに!(≧▽≦)
 「日常を切り取った」と先程は述べましたけれど、その切り口がスパッと鋭利な断面を見せているようには感じられないのですよね。
 そうして単純化すればもっと綺麗でもっと明確な物語になるかもしれないのですけれど(往々にして世の中に上梓されている作品群はその道を選んでいるように思います)、しかし豊島センセは世界はそこまで単純ではないと考えておられるような。

 かといって、どうにもならない複雑怪奇な世界を描いてるかといえばそうでもなくー。
 世界は両手の広がる範囲で収まるものではなくて、そのもう少し先までつながっている……というような空間感覚、ちうか。
 もっと遠く、もっと広い世界で、ひとりの人間が思うところではどうにもならない部分は広がっているけれど、でも近しいところでは自分の気持ちの有り様ひとつで動かせる部分はあるものだよ、と。


 「(キャラクターなどの要素が)有機的につながっている」とは簡単ではない関係性を表す目的で用いられる言葉ですけれど、わたしにはこれまでのところそのつながりを二次元的にしか受け取れないトコロが少なくなかったのですよね。
 既存の作品において。
 でも豊島センセの作品って、もっと立体的に、三次元的に人や物のつながりを描いている気がしてくるのですよー(^-^)



 本編はどれも趣が異なっていて味わい深いのですが。
 あえて選ぶとすれば5位にランクインした(笑)アイドルグループ「シュガフル」のメンバーのお話が好きかな~と。
 芸能界を一生の仕事とは思うことの出来ないメンバーにどう接すればよいのか悩む主人公。
 そんな主人公でも学校へ行けば芸能人扱いされてあまり親しい友人もいないのだけれど、そんな中でひとり、なにも気負わずに接してくれる普通の友人ちゃんがいるのですがー。
 彼女との気安い雰囲気がまた良いのですよ~。

 友人ちゃんは話しのメインに位置するワケではないのですけれど、こういうポジションのキャラもしっかりと描くあたりが豊島センセの魅力のひとつかもですわ~。


 倖田來未さんを彷彿されるキャラを描いた第2位の相葉ミリ嬢のお話も面白かったですけど。
 芸能人しながら恋人とラブしている度胸を買うね!(笑)



 芸能(界)モノって最近ひとつの潮流がオタのあいだであるような気がしますけれど、そうした流れにおいて必読の1冊かもです(^_^)。
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