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 ほほぅ……。
 「恵まれさん」という存在に祭り上げられた人に対して施しを行うと、それは死後の世界での裁きにおいて善行としてカウントされるという信仰があると。
 そんな「恵まれさん」に祭り上げられた女の子と、彼女の立場に興味を持った女の子の交流譚ってトコロかしら???

 民間信仰で童が神の遣いとして重用されることはままあって、そうした「この世にありながら異界の存在」に現世の平凡な童が友誼を結ぶってのも、なるほどなるほど~……って興味深いお話でした。


 もちろん「恵まれさん」と祭り上げられた少女に異能的な力が備わっているワケではないのですが、それは問題ではなくて存在するコト自体が神秘であり秘儀であり力なのですよね。
 で、疑り深い現世の童は、そこにカラクリがあると疑いかかって欺くように親しくなっていくのですけれど、しかしやがては自分もそちらへと取り込まれていくという。

 民俗学的にとても面白い背景を用意されていると感じました。
 今作を「不思議ちゃん系」とかでくくってしまうのはもったいないです。
 こう、きちんと分析していけば、比較文化論の末端に位置づけられるんじゃないのかしらかしら?(それは言い過ぎかなぁ(笑))


 で、そういう小難しいんだか超越しちゃっているんだか判別つきかねる部分はしかし実はベースの要素でしかなく、主題は女の子が女の子に興味を持ったというお話なんですよねー!(身も蓋もない)
 これを百合とか言うのは簡単なのですけれどー。
 んでも中里センセの恋愛観って、こういうスピリチュアルな部分だけが存在しているんじゃないかって思ったりするわ。

 そんなこと言ってても今作では肌を重ねちゃったりしてるんですけど!
 いや、それでもさぁ!(笑)



 「どうして空は青いの?」 とは子どもが大人に向かって尋ねる問いです。
 光の拡散だとか理論を唱えたところで、それは「知識」の披露でしかなく、質問者が求める答えではありえないというところがキモですね。
 「森の中に音は存在するのか」という命題と同様に、この問いも「空は『青い』のか?」と言えるワケで。

 生まれつき視力を持たない人にとって、はたして「空は『青い』」のでしょうか?
 わたしが思う「青」とアナタが思う「青」は同じなのでしょうか?
 うーん……。
 認知感とか実証とか定義論とか、このあたりの問いかけも意義深いっちう。



 異界を疑い、異界に取り込まれそうになった子どものお話。
 「恵まれさん」は彼方へ旅立ち、わたしは此方に踏みとどまったから、この物語を語ることができた。
 そういうお話なのかなー。

 この様子では次巻は難しそうとしか言えませんが(笑)、この二つの世界の結びつきがどうなっているのか読んでみたい気がします。
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