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 うー、あーっ!
 惜しい!!!(≧△≦)

 政略結婚で出会ったふたりが、初対面での行き違いで気まずい間柄になってしまったものの、お互いに聡明であることから間違いを正して仲良くなれたらいいな……って思い続けて行動するお話。

 そもそも政略結婚であると理解しているふたりですから、個人の感情の前に国家間の利益というものが立つと覚悟しているところがわたしには好感。
 まぁ現実には年相応のふたりが引き合わされることも、互いに好印象を抱く容貌であることも少ないとは思うのですが、それでは物語が興醒めしてしまうのでご都合主義とは言ーわーなーいーのっ!

 そういう奇跡的に好条件がそろったふたりが、通常なら出会うコトすら無かったハズのところを「政略結婚」という神の手でもって引き合ったのですから、それを運命と言わずしてなにを言うのかってカンジ(笑)。


 で、もちろん結婚してハイ倖せに過ごしました――ではドラマになりませんから、大過なく済んだハズの結婚式の直後から行き違いが起こって、お互いに嫌ってはいないのに許すこともままならないというモヤモヤした事態が展開されて、ああドラマだなぁ……と。

 その行き違いにしたってお互いのことを知る「読者」目線だと、とてもとても理解できてしまうだけに、ふたりの不器用さがイライラハラハラするのですよね~。
 このあたりの見せ方は巧みだったと思います。

 さらにはそうした初対面時での失点を取り返そうと奮闘するふたりの姿がまた微笑ましくて。
 克己できる人はホント素晴らしいです。
 しかもそれが誰かを思い遣ることに対して向かう気持ちであればなおのこと。
 「読者」という外野からすれば、もう、応援したくならざるをえないワケで!


 そんなふたりのあいだをつなぐサブキャラクターたちもなかなかに魅力的。
 メイドのミリィとか将軍のダラスさんとか、イイ味出してますよね~。
 「メイド」とか「将軍」とか設定上の立場があるだけでなく、彼ら彼女らにもしっかりとした意志があることが描かれている次第。
 キャラが立つって、こういうことなんだな~って。

 まぁ、宰相のコーグさんとかはそのあたりでちょーっと割を食っちゃった感がありますけど(^_^;)。
 あれだけキャラ紹介ページで意味ありげに描かれていたのにねぇ……。



 で、そんなキャラクターが織りなす日常劇は大変に興味深かったのですけれど。
 後半になって描かれるアクションとか派手な荒っぽいシーンとかでのやりとりがどうもチープっていうか……。
 あまり躍動的とかそういう方面で魅せる筆致ではないと思うので、事件解決における展開描写は厳しいなぁ……という印象。
 これが「惜しい!」って指摘する部分です。

 事件解決の手段にしても思いのほかあっけなくというカンジで、キャラクターたちがなにかをしたから結果を呼び込めた……という能動的なものでも無かったような。
 せっかくそこまではキャラクターの意志が表現されていたのに、最後の最後で「規定内で物語を締める」という書き手の都合が浮かんでしまったカンジ。
 うーん……残念だなぁ。


 夏目センセにはこういう手段で解決されるような物語は似合わないのだと思うのです。
 どういう手段が似合うのか、まだセンセ御自身でもわかってらっしゃらないのではないかなー……という印象。
 もし、そういうセンセが得意とされる分野を見つけられたときは……と考えると、楽しみになれるかたであります。

 新シリーズも始まられているようですし、期待していきたいです。
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