本やアニメの感想と、日々のつれづれなることを〜。
プロフィール

鈴森はる香

Author:鈴森はる香
独断やら偏見やら、感想と妄想が入り交じるサイトです。
メインの更新は本館のほうで行ってます。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム
フリーエリア

ブログ内検索

RSSフィード
リンク
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ





 14歳のオンナノコたちの身に突如降りかかった転変。
 性逆転、大人化、人格入れ替わり、動物への変態、憑き物。
 昨日と変わらないハズだった毎日が、ひとつの転変とともに自身の世界をひとつ決定する方向へと動きだして。


 んー……なんちうのかなぁ。
 きっかけがあって物語が動きだすってのは当たり前のハナシなんですけれど。
 変化していくことが物語だと思いますし。
 んでもその変化の行く先がヒネてるっちうか悪意にあふれてるっちうか。
 悪意に満ちてるってワケではないにしても、どこか露悪的な気もするのですよー。


 世界ってこんなにも脆かったのかな?って感じます。
 変わることは仕方ない。
 でも、流れるままではなく変わらないものもあるような。

 たったひとつのことで日常が非日常になって、その先にある非日常の積み重なった世界は頼りにならないくらいに小さなモノ。
 寄る辺を失って、少女たちはどうやって生きていくのかなー……って考えたとき、人間なのだからひとりで生きていくしかないのだなぁ、って思ったり。


 少女たちの物語のなかには暗さを感じさせずに結ばれた物語もありますけれど。
 そんないっときの倖せだけでこのあと生きていく時間の全てが照らされているようには感じられなかったのですよー。


 気持ち悪さと恐さの同居した作品。
 しかし少女時代の終焉は突然訪れて、彼女たちの世界はいつだって儚い。
 そういうことなのかもしれません。




 ある週のウィークリー音楽チャートの順位を下敷きに、各順位のアーティストにそれぞれスポットをあてて日常を切り取った10の掌編。
 初登場1位を宿命付けられている歌姫、その歌姫と取って代わろうとする新人、音楽性に苦悩するベテラン、限界を感じて引退を考えるアイドル……etc。
 たった1週のチャート結果ながら、それに思い描く感情は各人でドラマを持っているという。

 んもー!
 豊島センセはこういう短編連作が上手いな! ホントに!(≧▽≦)
 「日常を切り取った」と先程は述べましたけれど、その切り口がスパッと鋭利な断面を見せているようには感じられないのですよね。
 そうして単純化すればもっと綺麗でもっと明確な物語になるかもしれないのですけれど(往々にして世の中に上梓されている作品群はその道を選んでいるように思います)、しかし豊島センセは世界はそこまで単純ではないと考えておられるような。

 かといって、どうにもならない複雑怪奇な世界を描いてるかといえばそうでもなくー。
 世界は両手の広がる範囲で収まるものではなくて、そのもう少し先までつながっている……というような空間感覚、ちうか。
 もっと遠く、もっと広い世界で、ひとりの人間が思うところではどうにもならない部分は広がっているけれど、でも近しいところでは自分の気持ちの有り様ひとつで動かせる部分はあるものだよ、と。


 「(キャラクターなどの要素が)有機的につながっている」とは簡単ではない関係性を表す目的で用いられる言葉ですけれど、わたしにはこれまでのところそのつながりを二次元的にしか受け取れないトコロが少なくなかったのですよね。
 既存の作品において。
 でも豊島センセの作品って、もっと立体的に、三次元的に人や物のつながりを描いている気がしてくるのですよー(^-^)



 本編はどれも趣が異なっていて味わい深いのですが。
 あえて選ぶとすれば5位にランクインした(笑)アイドルグループ「シュガフル」のメンバーのお話が好きかな〜と。
 芸能界を一生の仕事とは思うことの出来ないメンバーにどう接すればよいのか悩む主人公。
 そんな主人公でも学校へ行けば芸能人扱いされてあまり親しい友人もいないのだけれど、そんな中でひとり、なにも気負わずに接してくれる普通の友人ちゃんがいるのですがー。
 彼女との気安い雰囲気がまた良いのですよ〜。

 友人ちゃんは話しのメインに位置するワケではないのですけれど、こういうポジションのキャラもしっかりと描くあたりが豊島センセの魅力のひとつかもですわ〜。


 倖田來未さんを彷彿されるキャラを描いた第2位の相葉ミリ嬢のお話も面白かったですけど。
 芸能人しながら恋人とラブしている度胸を買うね!(笑)



 芸能(界)モノって最近ひとつの潮流がオタのあいだであるような気がしますけれど、そうした流れにおいて必読の1冊かもです(^_^)。




 高校卒業と同時に選択の余地無しで林業の現場に放り込まれたオトコノコのお話。
 文明から遠く離れた田舎暮らしに当初は辟易しながらも、なにごとにも大らかな村民と触れ合い、都会では見られない自然のダイナミズムを目の当たりにする中で見事に順応していくオトコノコ。
 都会では生きる目的を見つけられずにくすぶっていた彼が田舎暮らしを経て「大人へと成長する標」を見つけるまでの物語。


 林業という昨今話題の後継者難な職業現場を舞台にするあたり、三浦センセらしい嗅覚というか視点というか、面白いものを感じ取る作家としてのセンスを感じます。

 林業のみならず生活上不便が多い田舎暮らしって、こと現代の物語を書き下ろすにあたっては一筋縄ではいかない部分が多々あると思うのですよ。
 都会モノへ向けての共感性とか、反対に田舎暮らしへの好奇とか。
 そういうったものをどちらか一方に偏ることなく、ことさら堅苦しい雰囲気を醸成せずに語っていくのは見事なバランス感覚ではないかとー。


 なんといってもキャラ配置が絶妙ですよね〜。
 主人公の勇気は10代の少年?として年相応に反発しつつも、ただ逃げることは負けだと受け止める負けん気とかー。
 アタマで理解するより先に大事なモノ大切なモノを感じ取れる積極性とかー。
 その行動力とか気概や性格がまったくもって主人公(笑)。
 そんな単純な勇気が主人公だったからこそ、この作品は物語になっているのだなぁ……と思ってしまうくらい。

 その兄貴分の与喜は無茶と無理を通しながらも細かな気遣いは忘れてませんし、言葉より行動で道を示す頼りになるガキ大将(笑)。
 ほかにも仕事の先輩たるおじいさんたちが脇を固めて、勇気の成長を厳しく温かく導いていくという。

 うーん……。
 こりゃファンタジーのビルドゥングスロマンですかいの?(^_^;)


 とくにキャラクターというものが用意されていなくても村中みんな顔見知りな田舎村独特の交流があって、それがまた都会にはもう見つからない絆として描かれているんですよね〜。
 たしかに鬱陶しい部分もあるのでしょうけれど、そうした関係をうらやましくも思えるのです。



 一点、惜しむらくは、そんな村で出会った年上のワケあり女性とのロマンスがかなり省略されてしまっているところなのですがー。
 今作においてロマンスはちょっと的はずれな方向性でもあるでしょうし致し方ないトコロでしょうか。
 オトコノコにとって恋心は起爆剤である――その意味づけは十分に描かれていますし(笑)。


 林業という仕事についての描写以外にも、村の祭りや四季と共に姿を移ろう山の情景とかまでもしっかりと書き込まれていて。
 ステキなスローライフ読本ですわ〜。




 ラスト、どちらにでも受け止められるよう決定的なコトを描かずに「結末やアナタの考えるように」とする形式のリドルストーリーが連なった作品。
 そういう技巧的なことは、んー……という次第でいまひとつ意義を見いだせなかったのですけれど、でも根本的にそういう雰囲気っていうんでしょうか、このような描き方って米澤センセって普段の作品からあるような気がします。
 ほかのセンセと比べて、ラストに事実の重みだけを乗せて心象や結論じみたことを述べないっちうか。

 というようにカンジたので「リドルストーリー」という形式そのものを前面に打ち出した今作にはどうにも収まり悪い気がしてました。
 普段、無意識で行っていることをあらためて意識的に行う居心地の悪さと言いましょうかー。


 とまれ、偶然的に引き受けた書籍の捜索を続けるウチに、やがて隠されていた隠していた過去の事実と向き合っていく流れは大きく引き込まれる強さがあってさすがだなぁ……と。
 こういった構成についてはもうベテランの域ですよね〜。

 で、どのエピソードからも、そして最後に打ち明けられた真実からも、甘く許されるような希望とか優しさとか見えてこないあたりが厳格な雰囲気を受けたりして。
 主人公が高校生である<古典部>や<小市民>シリーズでは抑えられているそれが、主人公の年齢が高くなるにつれてタガが外れていくような……。

 もとがライトノベルレーベル出身ということで、なにか意識してしまっているトコロがあるのかしらん。
 マイケル・ジャクソンのラストコンサートへ向けてのリハーサル映像を収録したドキュメンタリー映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』を観てきました。

 感想をひと言で言うなら……「かっこいい」かなぁ。
 マイケルのダンスとかそういう部分はもちろんのこと、コンサートにかける思い入れとかそういう部分も含めて。
 スタッフへの指示とか議論している姿とか、良いモノを作ろうとする真摯な態度がまた。
 決して感情的でなく、押しつけるようなトコロも無く、納得して悟ってもらえるように言い含める姿がカッコイイなぁ……と。

 私生活の部分ではいろいろとスキャンダラスな人でありましたけれど、心底エンターテイナーだったのだと感じられます。

 もちろん、こうしたことは一流のエンターテイナーであれば誰しもが行っているであろうコトで普段はそうした努力する姿を「観客」へは見せないだけなんでしょう。
 楽しんでもらうハズのわたしたちへ、自分たちがいかに頑張っていたのかを知ってもらう必要は無いという理由で。
 だから、わたしたちがこうしてマイケルの「頑張っていた」姿を知ることができたのは、やはり彼がこの世界にはもういない、彼のエンターテインメントを感じることは無いのだなぁ……と思うと、熱心なファンでなかったわたしですら悲しみを感じたものです。


 マイケルが私的に撮っていたビデオが中心だったなかで「Thriller」だけはひときわ完成度が高く流れていました。
 これがまた素ッ晴らしい映像でですねぇっ!
 ラフなウェディングドレス姿で踊る女性ダンサーがめっちゃCOOL!(≧▽≦)
 高いヒールで思い切りよく踊る姿には感動です。

 ギターのひとりも女性でしたねぇ。
 あのかたも迫力あってカッコよかった〜♪

 そうそうギターと言えば。
 あちらの男性が構えると、なんだかギターが小さく見えるなぁ……とか変なところに目がいってしまいました(笑)。


 終盤になると「環境破壊をくい止めよう!」といったメッセージ性が打ち出されてきて、そこには違和感をぬぐえなかったのですけれど、そのこと自体は間違いではないですし実際にマイケルもそれを望んでいた願っていたかなー……と少しは思うので、これはこれで。
 「Heal the World」はなんといっても名曲ですし、締めを飾るには相応しい曲ですしね。


 特になにかあるというワケでもありませんし、私的用に撮っていただけあってカメラもいろいろとよろしくありません(ブレがひどくて途中軽く酔いました)。
 でもこれが彼の勇姿を見る最後の機会だとすれば、この映画の価値はそういう部分とは異なっているのだろうなー……と思います。
 少なくとも某かのエンターテイナーを目指す人には目にしておいて損は無い――そう感じられた作品でした。
// HOME // NEXT
FC2ブログ